もう一年か...

D70を手に入れてから4ヶ月間、JPEGだけでやってたのが...とうとうRAW撮りを決意したのが、ちょうど一年前の、この日。直接の原因は、朝の日陰の撮影で、ホワイトバランスを間違えたことでありました...

井の頭公園で餌をもらってるカモたちの混雑ぶり。撮ったときにはこれでいいや、と思ったもんなんですが...
青い。
ホワイトバランス(WB)が、晴天のままだったわけです。撮影場所はご覧のとおり、半分以上が日陰だったというのに。
モニター見て気がついて、慌ててカメラのWB設定修正して、現場を撮り直したのが

こちら。


冬の朝で波長が長いこともあって、これが正解なんです...という理屈はともかく、どちらが自然か好ましいかは、この場合、一目瞭然と言っていいんではないかと。

しかし写真としては、WB間違えてるやつのほうが、飛沫の具合からして好ましい。こっちを採用したいからWBを調整したい...んですが、ここがJPEGの悲しさで。
あとからWBをいじることは、できないんです...。

晴天、っていったって、どの季節の何時の晴天で、雲ひとつなかったのかあるいは高曇りに近かったのか、木陰なのか日向なのか、木陰であればどの程度の範囲が日陰だったのか...
げに人間の眼(むしろ脳ですが)というのは素晴らしいもので、それだけの微妙なファクターを全部ひっくるめて、瞬時にWBを調整してしまうわけです。

カメラのオートWBは、各メーカ頑張っておりますが、まだ人間の眼(というより脳ですが)には、到底追いつかない。手動で調整するにしても、自然光だけで「晴天」「曇天」「晴天日陰」に微調整が±3段階、都合21段階の調整を、現場で瞬時に変更なんて...ムリです。

そして、JPEGで撮ったものを、あとからWB調整しようとすると、これには非常な労力と時間がかかります。RGB各チャンネル単位で、こまかく詰めていくことになるわけですが。
というより正直、私の場合、非常な労力と時間をかけた結果、うまくいったためしがありません。
実際、上に挙げたサンプルの場合も、いろいろあがいて結局ダメだった記憶があります...で、このシーンはボツになったのでした。


ところが。

RAWであれば、撮影時のWBなんてどうでもいいんです。現像時に好きなだけ、適当なWBに調整できます。撮影時は晴天で撮って、現像のときに蛍光灯に変えるなんて、いとも簡単です。同じことをJPEGファイルに対してやろうとしたら、どれだけ大掛かりになることやら。

わかってはいたのに、RAW現像の壁やらいろいろありまして、手を出しかねていたところに...この日の撮影のショックが、後押ししてくれたわけです。
何枚か撮った中で、アップしてもいいなと思うカットは一つだけなのに、その一つはWBが狂ってる。しかも、その修正は、今の自分のスキルではムリ...。

この日、2004年12月3日。
翌4日は、横浜で、id:jojo3迎撃宴会...関内に集合して梅香亭で飯食って、あれやこれや...やー、あれからもはや一年か...
というわけで、ほんとにRAWで撮り始めるのは、そのさらに翌日、2004年12月5日からに、なります。ことあるごとにRAWだRAWだとわめいてはおりますが、なんのことはない、私にしたって、ようやく一年なんですねぇ...



こんな話をつらつら書いてるかというと、布石と思われる向きもあるかもですが...
ん〜、布石、かもしれませんけど、どうかなぁ。光画部はじめるなら、どんなペースにせよ、決めたペースでコンスタントにやりたいんですけども、そのペースがまだ決まらないんですよ...
ま、それこそ、熟成を待つってことで(^^)